米・のこぎり音楽フェスレポート
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行って来ました!アメリカ・インターナショナルのこぎり音楽フェスティバル2004。
今回もイロイロありましたよ〜!
先日アメリカ・カリフォルニア州サンタクルズで毎年夏に開催されている「のこぎり演奏」のフェスティバル&コンテストに参加してきました。世界中ののこぎり演奏家がカリフォルニアの森の中に集まり、お互いのプレイを楽しみ合うゆったりとした楽しいフェスです。僕は’97年以来、7年ぶりの参加です。前回はただ元気にハツラツとプレイする事で精一杯でしたが、のこぎりをあごに挟みバイオリンのように演奏する僕の特技、その名も「秘技バイオリン奏法」も喜んでもらえて結果的には会場も随分盛り上がり、コンテストでは優勝する事もできました。とても楽しいアメリカツアーでした。
 今年は僕が支部長を務める「日本のこぎり音楽協会関西支部」が発足10周年を迎えます。それを記念し11月12日に日本初ののこぎり音楽祭「ミュージカルソーフェスティバル in ジャパン」を大阪で開催します。日本ののこぎりメンバーの「のこぎり音楽への情熱」をアメリカの皆にも直接伝えたいと思っていました。アメリカの国際のこぎり音楽協会のスタッフも僕達が久しぶりに来ることを楽しみにしていてくれたようで、ホームページのトップに「今年ハヂメたちが帰ってくる!」とデカデカと写真入りで載せてくれていました。

 

   

 さて、今回は8/7前夜祭・8/8フェスティバル本番という日程だったのですが、8/7は東京の立川で、はじきよが情熱大陸のコンサートに出演する事になっていたのです。無理だと思ったスケジュールですが、スタッフがいろいろ調べてくれて、立川を4時くらいに出て夜8時50分の成田発カナダのバンクーバー行きに乗り、そこから乗り換えてサンフランシスコに入ればギリギリ前日祭には間に合う!というスケジュールを見つけてくれたのです。時差マジック!
 今回のツアーは、僕以外に関西ののこぎり音楽仲間、吉岡さん・荒砂さん・山川さん・北本さん・谷口さんの計6人と、東京3人、名古屋1人と合わせて日本から10人も参加。また僕達関西チームの名は「サキタハヂメとSAW HAPPY!」。アメリカののこぎり協会のモーガン会長も「いい名前だね!」と言ってくれました。僕以外のメンバーは2日前からアメリカに入り、レンタカーを借りて観光したりして、はりきって前日祭からの参加です。
 少し出発が遅れた飛行機も無事成田を出発。となりに座った老夫婦といろいろお話ししたりお菓子もらったりしながら、空の旅を楽しんでいました。この後とんでもない事件が待っている事も知らずに・・・。
 さてバンクーバーに着く直前、飛行機が30分以上遅れているアナウンスが入りました。2時間必要な乗り換えが1時間ちょっとしか無いのです。何事もなくスムーズいけばいいのですが、毎回何かと悩まされるのが「のこぎり」。機内には持ち込めない「凶器」なので説明に時間がかかってしまったり、没収された奏者もいると聞きます。機外預けにすれば普通は問題ないのですが、9・11の事件以降アメリカ入国が厳しくなっているとの噂もあり少し気になっていたのです。
 結局バンクーバーで飛行機を降りたのが次のサンフランシスコ行きが出る1時間前、焦って乗り換えカウンターまで小走りに進みました。すると、「サキタハヂメ様」と書かれた紙を持っている現地のお姉さんが早口でまくしたてるのです。英語で。ゆっくり言われても分からないのに。まあでも急いでくれと言われているのは分かったので、言われた通りに進みました。乗り換えカウンターの横のベルトコンベアで機外預けにしたのこぎりを受け取り、そのまま先へ進みました。この時点でまだ次の便のチェックインをしていませんでしたから、そこにいた係員にどうしたらいいのかを尋ねました。すると「オレがチェックインしてきてあげるからここで待ってて」と言うのです。で、待ちました。・・・ところが、この係員が20分立ってもぜんぜん帰ってこないのです。もうサンフランシスコ行きの便が出る15分前。それでも彼は来ず、こりゃヤバい、もっと偉い人に言おうとスーパーバイザーと呼ばれているおじさんに大声で尋ねました。そこに帰って来たあの係員、手にはまだチェックインされてないチケット・・・。「これもう時間ないよ!どうしたらいいの?」と尋ねると、そのチケットを見たスーパーバイザーは慌てて「おお、こりゃ大変、このボーイもう時間がないから先に通してあげて!」と他のお客さんの前に割り込ませてくれました。そして手荷物チェックのカウンターを通ろうとした時、案の定「のこぎり」が引っかかったのです・・。そう、まだチェックインしてなかったから、機外預けにしていなかったのです。X線チェックの係員は「オー、これは機内持ち込みはムリ!」とあきれ顔。でも時間がないので「ちゃんとサンフランシスコに届けてよ!」と係員に伝言して、のこぎりと僕は引き離されてしまったのです。
 大いに不安を残しつつも、とにかく時間がない、あと5分で飛行機が出てしまうという状態だったので走りました。そして入場ゲート番号をチェックしようとモニターをチェックしたら・・・え、出てない?!僕が乗るはずの15:15発のサンフランシスコ行きがない!!・・・・。何度確認してもモニター上にない。ギリギリだけどまだ時間は来てないからまだ画面には出てるはず??もしかしたら、もう出た?え!乗り遅れた!?じゃあ、あの待ってた20分は何だったんだ!自分でチェックインしたら良かったのか!またスーパーバイザーの所に行き、「これはどう言う事?!便がないじゃないか!」文句を言いにいきました。すると彼は「えっ?そんなバカな。」モニターを一緒に確認して「ウ〜ん、本当だ。無いね、何故だろう?」そしていろいろ話した結果、3時間後の次の便に乗れる事になったのです。まあ、何とかアメリカには行ける事が分かり、ホッと胸をなで下ろしました。バンクーバーで立ち止まっている訳にはいかんのです。しかしこの時点で前日祭には完全に間に合わない事になりました。サンフランシスコ空港まで迎えに来てくれるメンバーに時間が送れる事を伝えて、ご飯を食べたり空港内をウロウロしたりして過ごしました。そしてやっと18時30分、フライトの時間が来ました。何だか疲れてしまったので飛行機に乗り込むとすぐ寝てしまいました。もう後はアメリカに着くのを待つだけ・・だと思っていました。1時間程経ち目が覚めました。何だか変な気持ちになったのです。すると窓の外の風景が地上のままま変わっていないのです。何と!まだバンクーバーを出ていなかったのです!機内がザワザワしています。そこに機長からのアナウンス。「当機の機械の調子が悪く、このままでは飛べません。申し分けございませんが皆さま、安全の為お荷物を持って降りて下さい」ひえ〜。降りるの?このままバンクーバー?またロビーに逆もどりです。しばらくたっても機は動く気配すらなく、アナウンスで「原因が分からず今日はもう飛べないかもしれません。今日のサンフランシスコ行きをキャンセルする方、バンクーバーに泊まる方いらっしゃいませんか?」オイオイ・・そんな!ここまで来てアメリカに行けないなんて。アホな。とにかく状況を伝えるべく迎えに来てくれるチームに電話しました。



 

 

 

 

 

 

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