さようなら、ありがとう花岡小学校
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ありがとう花岡小学校、また会おうね!
 無事に会が終わり、また控えの教室にもどって片づけをしていたら、子ども達がなだれ込んできました。「太鼓もスピーチも素晴らしかったよ」と言うとみんなとても嬉しそうでした。みんなも「出来は上々」と誇らしげです。プレゼントしたCDや来ていたTシャツにサインをしたり、「タイムカプセルをうめるから14年後にまた来て欲しい」という話を聞いたり、記念撮影をしたり、本当に仲良くなりました。膝に乗ってくる子もいた程です。僕も嬉しくなって、逆にみんなにCDにサインをしてもらう事にしました。「名前だけでいいの〜?」って聞くから、「じゃ、何か絵も描いて〜」って言ったら、みんなで集まって何を書くかの大騒動に(笑)なったので、「『ししゃも』と『たんぽぽ』(鵡川はたんぽぽでも有名)を描いて!」と伝えました。で、出来たのがこれ(写真右)です。何か分からんモノもありますが(笑)。子ども達だけでなく卒業生の皆さんともいろいろお話をし、皆さん僕らの演奏を喜んでくれていたようでホッとしました。
 時はあっという間に過ぎ、帰る時間がやってきました。ずーっとビデオ係だったM先生も他の先生方も無事この大きな会を終える事ができ、ホッとされているようでした。「また絶対会いましょうね!」と約束し、荷物をまとめて外に出ました。外では子ども達が元気に走りまわっていました。僕らの姿を見つけると、また駆け寄って来て「また来てね〜」「ありがとう!」と口々に声をかけてくれました。握手をしていたら手の暖かい子と冷たい子の差が随分あるから、冷たい子に訪ねてみたら「雪さわってたから!」だって。なるほどと大笑いして、いよいよ別れの時。タクシーに荷物を詰め込み車に乗り込んだら、子ども達が急に車の進む方に走り出しました。「先回りしよう!」「ついて行こう!」とみんなが車道に飛び出すから少し危なかったけど、嬉しくて嬉しくて胸がまたいっぱいになってしまいました。「危ないから走ってきたらあかんよ!でもまた絶対会おうな!」と窓から約束しました。僕らを乗せた車は、遠くに沈もうとしている夕日に向かって走り出しました。ずっと手を振ってくれていた子ども達の姿が今も目に焼き付いています。
 ひょんな事から知り合う事になった関西出身の僕達はじめにきよしと北海道の花岡小学校。こんなに素敵なドラマが待っていたなんて・・。花岡小学校は僕らにとっても大切な場所になりました。また、今まで僕達がやってきた音楽の方向性は間違っていなかったんだなと思える出会いでした。別れはやっぱり寂しいけれど、子ども達が声高らかに宣言してくれていたように「この次を大切にして進んで行く」のが肝心なんですよね。花岡の9人の元気なパワーに負けないように、これからもイイ音楽を作り続けていきます。さようなら花岡小学校。ありがとう鵡川の皆さん。そしてこれからもよろしく!
(レポート:サキタハヂメ 2004年3月24日)



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